少し話が長くなりますがお付き合いください。

サービス付き住宅型有料老人ホームでの出来事です。
ある寝たきりレベルのご入居者様のAさん（過去に幻覚妄想や自傷行為もあったが、向精神薬にてコントロールできて現在は落ち着いている認知症の方）の状況なのですが、排便コントロールが出来ず、朝昼夕の他、就寝時にも排便を促す内服薬を１種類ずつ内服していて、ここ最近になって朝食前の排泄ケアで、下剤が効きすぎなのか？それとも排尿と合わさってなのか、非常に緩い便が出ていることが多く、ご本人様のお部屋にてオムツ交換をしているのですが、引き戸一枚の外が介護スタッフが予め準備し、提供した朝食を他のご入居者様方（Bさん、Cさんその他数名）が召し上がっている状況を思い浮かべてみてください。

オムツ交換時、食堂フロアへ排泄物の臭いが行かない様、ご本人様Aさんのお部屋の窓を開けて換気している状況での排泄交換をしているのですが、この冬場で窓を開ける事で冷えて寒いのは重々承知の上で、食堂ホールで食事中のご入居者（Bさん、Cさん等）様の食事中であることへの配慮もしなければならない状況で、ご本人様にはしっかりご説明した上での出来る限りの正しい対応をしているとは思うのですが、とあるスタッフから『窓を開けずに排泄交換をして欲しい、Aさんが排便がある事で食事を取らないと言う、窓を開けて寒い思いさせることは虐待じゃないのか？』といった発言もありました。

開窓も排泄交換の時のたった数分の出来事であるし、扉一枚外にあるホールで朝の食事をしている方々の排泄物の悪臭をホールに出さない配慮の方が大切な事であるし、『食事中に何か変な、嫌な臭いがする、どうにかしてくれ』とBさんCさん含めた他者の配慮に欠けた対応がハラスメント（モラルハラスメントやスメルハラスメント相当）でクレームとなる事の方が問題であると私は考えるのですが、当記事を閲覧された皆様はこの問題をどう感じますか？

※お部屋に悪臭を吸い込む機械でもあれば、冬場でも窓を開けず、ホールにも悪臭を漂わせることなく排泄ケアが出来ると思うのですが、現実問題としてなかなかそういう環境を整えることにハード面で限界があるのも事実なのです。