勉強会をします！介護におけるリスクマネジメントと危険予測は言葉にすると何が違うのでしょうか？？
色々しらべたのですが、難しいです。
教えてください！

マネジメント（やりくり）でありエスケープ（回避）ではないことに注意しないといけません。
自動車の運転はリスクマネージメントの連続ですね。危険予測と回避をしながらも徒歩より早く、電車より快適に目的地に着く為の手段です。代わりに危険や責任と隣り合わせになります。ですから本当に危険が大きい、避けたいと思うなら車を運転しないという選択肢になるわけです。

高齢者の散歩はどうでしょうか？やはりいろんな危険があり、責任があります。でも外へ行かなくても運動はできるので散歩に行かないという選択もできますが、それはマネジメントとは言い難いのではないでしょうか。様子観察や準備や注意などの手間と気配りを行って外出するからこそのメリットを享受するために散歩に行くのだと思います。

もし、リスク回避のために散歩を一切止めたとすると他の弊害＝リスクが生まれることになります。意欲低下や精神疾患などが考えられます。そうならないためにもそこかしこに存在するリスクという落とし穴の間を縫って進みながら、落ちた時の対処を準備しながら仕事を進めていくのです。

リスクを回避するだけでやりくりしない人は業績を挙げられないはずです。ただ、介護業務で特に入居型の施設サービスってあまり業績を追求しませんよね。満室でありさえすれば…

まず第一にやるべきことは、明文化された支援の基準となるマニュアル＝行動基準が整備されているかどうかです。特にリスクが発生しやすいもの。1.服薬マニュアル2.入浴支援マニュアル3.食事介助マニュアル4.緊急事態対応マニュアル5.感染症対応マニュアル6.金銭管理マニュアル7.夜間対応マニュアルこれらを完備することが先決でしょう。基準となる物が無いと、検討の目途が付きません。

下の方が詳しく書かれているので良いかとも思いましたが、少し手短な説明でいきます。

リスクマネジメントとは、起きる確率や状況、その後の対処〜起こらないための予防策まで(個人・環境・組織・マニュアル等含む)全てを考える事です。
詳しくは下の方が書かれています

危険予測は、事故がどうすれば起こるのか？ということを考えることです。
図などを用意して間違い探しのように、どこに危険が潜んでいるか予測してデスカッションする。そういう研修が主です。

それに対して、なんで起こったか？と細分析するのがリスクマネジメントという感じでしょうか。

事故予測ではありません。その事故がなぜ起きたか、記録報告再検討し、行動基準を見直すことがリスクマネージメントです。介護業界のリスクの種類は何があるか。利用者のリスク、事業者のリスク。利用者のリスクとは、身体的リスク、経済的リスク。事業者のリスクとは、事業運営管理のリスク、法律係争関係のリスク。こうして、リスクを細分化して考えてゆくと、リスクには種類があることがわかります。介護員に差し当たって身近なのは、利用者のリスクの2種類。負傷や身体的ダメージへのリスクです。誤投薬や服薬間違い、転倒落下などによる事故、感染症による所内感染。経済的リスクに至っては、利用者の物品や現金を紛失したり破損する事故など。それにより、何らかの損害が発生するなどの結果がリスクなのです。それを回避するために、各発生部署で事例報告を行いマニュアルの在り方や支援の内容を再検討するのが、ヒヤリハットの報告検証や事故の発生状況件数の集計などの行動です。事業所内で施設長を本部長に置き、リスクマネージメント（RM）委員会を作り、実態把握をするという内容が一般的です。

日本語って難しいですよね。
明確な定義あったとしても、前後の文章やニュアンスで変わってきますから。
大きな意味では同じ意味で使う場合もありますが、
リスクを予測して、そうならないように回避するのがリスクマネジメントです。そうなってしまったとしても、それに対応し、終息方向にもっていくこともマネジメントですね。いわゆるリスクをマネジメントする訳ですから。
危険予測は、単に危険を予測しているだけのことを示すことが多いですね。なので、危険が起きた時の対応は含まれないことが多いですね。