グループホームをいくつか見て回っています。

グループホームは入居者とスタッフが共同で作業を行いながら認知症の症状を緩やかにする施設と思っていましたが、私が見た施設の中にはほぼ作業はスタッフが行い、入居者は介護が必要な方ばかり、、、というところもありました。

オープンしたてのところはそうでもありませんが、長年経過しているホームでは高齢＆介護度の高い方ばかりでスタッフが手一杯といったところが多いのでしょうか？

グループホーム自体崩壊してると思う
介護度高ければ会社に利益多く現場では安給料人手不足離職率多く
入って来ても変な職員ばかりで使えない
うちのホームはグループホームじゃなくて特養化している
不穏な入居者にも職員不足から傾聴も出来ず連鎖で皆んな不穏になり負の連鎖
入居者に優しく出来ない自分にイラッとして自己嫌悪
職員も疲労困憊して私も辞めたい
入居者、介護は好きだが体が持たない。

年齢も介護度も高い方ばかりで、始めた頃の設備で対応できないのじゃ。
その方々に合った設備の有る施設に入れたら一番良いはず。
車椅子入浴や寝たきりの方の入浴、そんなの無理。

>逆に言うと介護度がより適した場所に移らずにそこをで無理して介護させるから手一杯になるのです

じゃ、どこにどうやって移るのでしょうか？
特養？。既に入居済みの人を入れるくらいなら、在宅で困っている人を受け入れるのが「福祉法人」の責務と思いませんか？

また、要介護者はモノではありません。
ここからあっち・・・簡単にいくものではないです。
グループホームにも特養入居待ちの方はいて、実際に特養から入居許可がある場合もありました。
お金を思えば、「ラッキー」ですが、ご家族はすごく迷って決断されていました。

長年経過して高齢＆介護度の高い方ばかりなら、寧ろグループホーム本来の入居対象者ではないです。逆に言うと介護度がより適した場所に移らずにそこをで無理して介護させるから手一杯になるのです。

私の勤務する施設も９人中７人車椅子というグループホームにありうべからざる状況です。
皆さん入居年数も長いですし、写真を年代順に並べると認知症進行のパラパラ漫画になります。
家事も出来る事を模索しながらやっていただいています。
残存機能維持を目指しながら、でも楽しく喜びを持って・・・難しいです。

多分認知症が進行しながらのグループホーム生活はこんな感じかな？
　　　○家事積極参加期間：自立度が高く、見守りがあれば色々な作業が可能
　　　　　　　　　　　　↓
　　　○家事消極参加期間：畳んだり、千切ったりする簡単な家事をする期間
　　　　　　　　　　　　↓
　　　○個人残存能力期間：皆の為の家事は出来なくなり、パンツを上げたり、入れ歯を装着したりの自分の能力維持に努める期間
　　　　　　　　　　　　↓
　　　○全介助期間：認知症進行の失認・失行が極まり、全て介助の期間
　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　死　　　　　　　　　　　　　
　　　　
各名称は私が勝手につけたものですが、スタッフは入居者が今どの辺なのかを常に考えながら支援しています。

せきぶ様の要介護者様がどの様な自立度なのか不明ですが、今は自立度の高い方の多い施設も、いずれは「ほぼ作業はスタッフが行い、入居者は介護が必要な方ばかり」になります。それは、きちんと介護して天寿を全うさせている証でもあります。

もし、要介護者の方の施設を探す時、現在入居している人達は「同じ道をたどる同志」でもあります。
いい道を選んでください。

私の友人の勤務するグループホームもかなり重度の認知症の方ばかりです。施設勤務の友人がその話を聞き驚いていました。（施設と同等かそれ以上なので）まだ介護の学校で学んでいた頃、そのグループホームに見学に行った時は自立の方が半数以上でしたが・・・。弄便や暴言暴力への対処で夜勤時には介護士は疲弊し切っているそうです。

スタッフ(主に施設長)の考え方によりますね。
例えば日常生活リハビリ(洗濯物をたたんだり)とか季節の工作(カレンダーとか)をやらなければならない。と固執してしまい活動が始めに来て利用者さんを見てしまえば、実際は利用者さんは何もしないで、職員が一生懸命工作を行っているなんてことがあります。ハッキリ言ってほぼ無意味。むしろ、職員からしたら余計な仕事が増えるだけ。綺麗な物が出来て喜ぶなら買ってきたって同じ。本来は逆なんです利用者さんの残存機能を考慮して活動を決めるんです。よくこの人は認知症で、何も出来なくなってしまった。ではなく職員が何もしなくてもよい環境を作ってしまっている施設もあると思います。

理想と現実。

認知症は難しいですよ。共同作業を行う能力があっても本人にやる気が無ければ無理強いは出来ないでしょうし。

スタッフに求められるものは介護技術もさることながら何よりもセラピスト的物の見方、考え方なのかもしれません。

コミュニケーション能力が無いと出来ない仕事なんじゃないかな、と思わされます。

どうしても入居期間が長いと重度の方ばかりというホームもあると思いますが、重度でもできることをさせるようにサポートしたりといったやり方をしているところも多いと思いますよ。